碧 竅夢
或いは碧竅の夢
ジジーにしてこの竅ぐらの
孤りもん
19歳の自画像
表題の「ひとりの戸」は山頭火の
月へひとりの戸は開けておく
から取っています
月光が降り注ぐ戸口が目の前に浮かぶ
この句に万葉集の
月夜よし河音さやけしいざここに行くも行かぬも遊びてゆかむ
を重ねて
出て行く際には
葬式無用
入墓無縁
全一夢中
弧開月戸
などと書き残しておこうかと思っております
それまでのつかの間 ここで月の戸を開け
絵を画き物語り 嘯いております
もしよろしければ ひとりの戸を開けて
どうぞお入りください